数千年前の『葦船(あしぶね)』で
4,000kmの古代航海へ!
かつて世界中で使われていた葦船(あしぶね)は、
数千年、数万年前からつづく最古の船の一つです。
風や海流に運ばれる葦船の旅は、
自然との距離感の大切さを教えてくれます。
EXPEDITION AMANA(エクスペディション アマナ)ではアメリカ・サンフランシスコから4000㎞離れたハワイを目指し航海を通して太古からつづく葦船の知恵を伝えていきます。
プロジェクト概要
お知らせ
みなさま
コロナウイルスの影響で、
私たちのプロジェクトEXPEDITION AMANA(エクスペディション アマナ)もその煽りを受けて、残念ながら春から予定していたテスト航海のスケジュールを見直ししなければならない状況となってしまいました。
今回の僕自身の帰国の理由はコロナ・ウイルス対策として葦船製作地のサンフランシスコ・ベイエリア(現在はカリフォルニア州全土)が閉鎖となり外出禁止令が出たためです。
活動ができない上、ビザの期限を考えて一時的に帰国して次のタイミングに備えようと決めました。
現在までの進捗状況です。
船体の材料となるアシの束500束の刈り取り、乾燥、保管が終了。
葦船製作地の交渉済。(現在は申請書類を弁護士と作成中)
3枚の麻100%のセイルのオーダー済。
マスト、舵の製作準備。
製作ボランティアの募集。
もろもろの材料の準備となります。
本来なら3月末からの製作、4月からのテスト航海の予定でしたが、一旦作業を延期しサンフランシスコ・ベイエリアでイベント開催が可能なタイミングで製作から再開することにします。
応援してくださってる皆さんにはご心配おかけしますが、必ず成し遂げる強い意志を持っていますので再開の時期を共に待っていただければとても嬉しいです。
今後はまず4月末を区切りとし、5月以降に葦船製作が再開できるかどうかを判断します。
僕自身の今後の取り組みとしては、まずはアメリカからの帰国のため、当面の間自主的に自宅待機します。
いつでも再開できるように、日本からできる準備、葦船の設計の見直しなどよりよい船ができるとために時間を使っていきます。
葦船の航海では、嵐や向かい風が吹くと思い切って帆を下ろします。
そして普段できない修理や片付けをし、英気を養い、次の風を待ちます。
いつか、追い風に変わった時に帆を上げて「進む」ための備えです。
「待てば海路の日和あり」
葦船のあった時代の緩やかな時間や人生の大切さも改めて学んでいきたいと思っています。
※現在、再開がいつになるかは未定です。
プロジェクト再開後の計画
◎サンフランシスコ湾にてテスト船の製作、実験航海
太平洋航海航海船の半分のサイズを全長9mのテスト用の葦船を製作。
ゲジュンサンフランシスコ湾内でテスト航海をしてマストの位置、セイルの大きさ、舵の形など帆走能力のテスト、デザインのブラッシュアップを行う予定です。
◎2021年以降
ハワイ諸島を目指しサンフランシスコ湾を出航
テスト航行のデータをもとに18mの葦船を製作し、2020年以降カルフォルニア・サンフランシスコ湾を出航。太古と同じく風と海流に乗って4,000km離れたハワイ諸島を目指しまします。
葦船とは
数千年前から使われていた最古の船の一つ
世界中で海を渡り、移動や運搬、食材採取の手段として海岸線、湖、河川で使われ、丸太イカダ同様に最古の船の一つとされています。
材料は各地で異なり葦、パピルス、トトラ、竹、ガマなど水辺の草をツタや縄で束ねた船です。
古くは、メソポタミア文明、エジプト文明や南米・ティワナコ文明に登場し、ヨーロッパ、アメリカ大陸西海岸、ワンチャコ海岸(ペルー)、アマゾン川、ラプラタ川、ナイル河、チチカカ湖、タナ湖、ヴィクトリア湖、ポリネシア等で葦船の文化が伝わっています。
日本では、イザナギノミコトとイザナミノミコトとの間に生まれた最初の神様である蛭子命が、葦舟に乗せられて海に流されたと「古事記」に記されています。
秋田市の日吉八幡神社や鹿島神社などでは葦船が神輿となっており、神事としての葦船の姿が日本各地に今もあります。
代表プロフィール
石川仁(いしかわ じん)1967年生まれ
探検家 葦船(あしぶね) 職人 葦船航海士 アマナの号船長
20歳より世界を旅する。
1990~ラクダと共にサハラ砂漠単独2,700km、アラスカでエスキモーの獣皮舟作り、南米ジャングルを丸木舟で川下り800km、アンデス・チチカカ湖を葦船で一周など自然の中に一人で入り込みともに生きる知恵を学んでいく。
1997~2002スペイン人探検家キティン・ムニョス主宰の国連の公式プロジェクトにクルーとして参加。大型の葦船マタランギ号で太平洋、大西洋をのべ13,000km航海する。
2005~高知県から伊豆諸島まで葦船で日本初の外洋航海。各地で葦船作りのワークショップを主宰。大小合わせて280艘の葦船を製作。
一般社団法人 EXPEDITION AMANA 代表理事
石川 仁 ホームページ⇨ http://jinishikawa.com
ご協力お願いします!
寄付・ボランティア募集
EXPEDITION AMANA(エクスペディション アマナ)では応援してくださる方のご寄付、プロジェクトのお手伝いをしてくださるボランティアスタッフ「葦船クルー」を募集しています。
英語、スペイン語翻訳、葦船についての資料リサーチ、現地での葦刈り、葦船製作などお手伝いくださる方はご連絡ください。一緒に葦船の太平洋航海を作りましょう。
*詳細はお問い合わせください。
【 翻訳 】
ー知恵をつなぐー
「EXPEDITION AMANA(エクスペディション アマナ)」は数万年前の古代から伝わる葦船の知恵を学ぶことを目的としています。
葦船は一本一本の葦が束になってロープで結んである船です。ですから一人の思いが重なりあいこのプロジェクトが生まれると信じています。
僕も同じ葦(あし)の最初の1本です。
是非みんなでこのプロジェクトを作っていきましょう。
このプロジェクトに賛同していただける皆様。
一緒に太古の智慧を未来へ繋げるようにご協力いただければこんなにうれしいことはありません。
ぜひ、ご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
EXPEDITION AMANA
プロジェクト・リーダー
Captain Jin Ishikawa
キャプテン
【 寄付 】
2020年2月のテスト航海プロトタイプの製作、航海のために1000万円の資金が必要です。
一本一本が束なり葦船になるように、みなさまひとりひとりの思いが集まってこのプロジェクトが形になります。
石川 仁の航海プロジェクト。AMANA1号製作航海実現へのご協力お願いします。
【お振込】
◎ゆうちょ銀行
記号 17640 番号 31762111
店名 七六八(ナナロクハチ)店番 768
(普)3176211
シャ)エクスペディション アマナ
◎三菱UFJ銀行
長崎支店 普通預金 口座番号0420939
シャダンホウジン エクスペディション アマナ
【クレジットカードでのご支援はこちら】
https://checkout.square.site/pay/a83f173d-0aeb-4ce2-85cf-facd57d05a76
【英語版寄付サイトはこちら】
https://checkout.square.site/pay/a83f173d-0aeb-4ce2-85cf-facd57d05a76
【葦刈り・葦船製作ボランティア】
2020年2月から制作を予定している9mのテスト船の建造のボランティアです。
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葦の刈り取りボランティア
葦(現地名Tuleトゥーリー)の刈り取りです。500束(直径15cm)
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葦船船体製作
船体部分、マスト、セイル・舵などの木造の建造物製作ボランティア
*現時点では、
場所: サンフランシスコ湾サクラメント川周辺
期間: 2020年1月下旬からを予定しています。各種条件あり。詳細は更新していきます。
【 翻訳 】
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日本語 ⇆ 英語
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日本語 ⇆ スペイン語
【 葦船資料のリサーチ】
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葦船についての資料リサーチ
北米ネイティブアメリカン、メキシカンの中で葦船の文化を持つ部族は多くいます。
またアフリカのパピルス船、メソポタミア文明を起源とするイラン、イラクの葦船、インダス文明や古代オーストラリア文明、ポリネシア文化にも草を束ねた葦船文化が広がっているといわれています。まだ葦船文化に特化した研究者が少ないため興味があり一緒にリサーチをしてくださる方を募集します。